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◆家づくりバカ・福岡市東区・建築士・瓦屋根の歴史・メリット・デメリット・金属・板金・スレート屋根
【家づくりバカ】
社会ニーズに対応する姿勢は大切だと思いますが、違う意見を言うことが、果たして・・・。
時々、私自身を、客観的に、『バカ』だな・・・と思うことがあります。
社会ニーズ、流行に乗っかる方が、会社的には楽な気がするからです。
そのよう葛藤の中で、マイナス思考ではなく、プラス思考で書いてみます!
瓦が特徴的な『清武建設』設計及び工事例。
【流行を求めない家づくり】
最近の新築住宅においては、瓦屋根が少ない傾向です。
その理由を考えると、瓦屋根よりも、他の屋根の方が、
真新しく、斬新なイメージに映る事が要因の一つだと思います。
そして、老朽化による経年劣化の理由が大きいのですが、
古い瓦葺きの家が、災害時にダメージを受けている印象があり、
そのまま瓦の家が脆弱だという印象へと転化されている気もします。
昔からある『和瓦』は、一般的に、軒先の横一列程度を釘止めしていましたが、
弊社で採用し、当物件でも施工する『防災陶器瓦』の場合、
下記写真のように、全ての瓦を一枚一枚、釘止めしております。
その為、約20年前より現在まで弊社建築の注文住宅では、台風時の瓦の外れ、飛散はなく安心です。
また、『瓦』は陶器製品で永久的に塗装する必要がありません。
物理的には、上部が重い方が揺れやすくなりますが、荷重の重い瓦屋根の場合と、
軽い屋根(金属屋根、スレート屋根)と比較すると、建築基準法上における『耐力壁計算』の内容に大きな違いがあります。
重い屋根(瓦)の場合は、その荷重に対応した『耐力壁計算』になり、揺れにくくするために『耐力壁量』が増えます。
従って構造的に瓦屋根の家の方が強固になっています。
【家づくりの歴史】
日本で最初に使われた「瓦」は、「蘇我馬子」が造った「飛鳥寺」で、寺院建築とともに渡来したそうです。住居は、「草葺」、「板葺」で、延焼すると、すぐに街中が火の海になってしまい、住居での「瓦」は、江戸時代の城下町から使われ始めたようです。
【脱シックハウス】
近年は、「金属葺・板金屋根」、「スレート葺・コロニアル屋根」が多くなりましたが、それらの屋根材は厚みが薄く、平滑面を確保する「合板」の上に貼らなければなりません。その合板を、屋根一面に貼ると、小屋裏は、「ホルマリン」の匂いで、充満し、個人差はありますが、気分が悪くなる方も多いようです。
「合板」は、薄い板を、複数枚、「接着剤」で貼り合せますが、「接着剤」が劣化すると、「合板」の強度が下がる為に、接着剤の防腐剤として、「ホルマリン」を添加しなければならず、「合板」の主な匂いは、「ホルマリン」の匂いになります。
しかし、その「ホルマリン」は、医療では、「消毒薬」として使用され、「ダニ」が、発生しにくいメリットがあり、床材の一部分には、「合板」を少しだけ使用した方が、防ダニ効果あるという考えもあり、賛否両論です。
弊社で、最も使用する事が多い、「瓦」は、厚みがあり、瓦の下が、少々凹凸が発生する、本物の木材、「杉板材」を使用できる為、「杉板材」の木の香りが充満する小屋裏になります。
「瓦」は、「金属葺・板金屋根」、「スレート葺・コロニアル屋根 」のように、薄い素材ではなく、平滑面を確保する為に必要な、「合板」の上に貼る必要はありません。
また、「瓦」の特性として、粘土を焼いて作られる「陶器」の為に、われない限り、メンテナンスは不要で、10年後?、15年後?他の屋根材のように、塗装する必要はありません。
しかし、住居の上に、重い材料の「瓦」があると、地震の場合、心配だと思う方が多いと思いますが、昔の「和瓦」は、確かに落ちやすかったのですが、近年使用する(清武建設でも使用する)「防災陶器瓦」は、複数枚の「瓦」を重ね合せて取り付けており、簡単には落ちにくく、また、台風時でも外れにくい仕様になっており、安心です。
また、屋根部分に、「瓦」を使用する場合、その荷重に合わた「耐力壁」の設置が必要になり、軽い屋根材の「金属葺」「スレート葺」と、重い屋根材の「瓦葺」では、「耐力壁」の設置量が変わり、重い屋根の方が、「耐力壁」を多く設置する内容の、建築確認申請(耐力壁計算)を提出する事になります。
屋根材を含む、すべての建材で、「メリット」「デメリット」があります。
お客様の家づくりの考え方に何が適切か?清武建設では、お客様と一緒に考えながら、住宅設計及び建築工事を行っています。
福岡市東区箱崎7丁目2番14号 (上記写真が社屋です。)
株式会社 清武建設 (清武一級建築士事務所)
電話 092-201-8201 (火・水・定休)
ホームページ
http://kiyo.jpn.com/
(HOME PLAN KIYOTAKE 一級建築士事務所 清武建設) 2017年1月21日 16:50
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